見えにくい
パソコンやスマートフォンの長時間使用や、細かい作業で目を酷使して一時的に視力低下することもありますが、この場合は目をしっかり休めると回復することが多いです。目を休息させても治らない場合は、近視・遠視・老視などの屈折異常や白内障・緑内障・網膜剥離などの目の病気の発症が疑われます。
特に急激な視力低下を感じられたときには当日中、それが無理でも翌日の朝一番には眼科を受診することをおすすめします。なぜなら総合病院での対応が必要となるような大変な病気が潜んでいる可能性があるからです。その場合には引き受け可能な紹介先の病院を探す必要があるのですが、多くの総合病院は平日の昼で受付が終了してしまいます。金曜日の午後や土曜日に眼科を受診して異常が見つかった場合には、週明けまで不安を抱えたまま過ごすことになりかねません。万が一、休日や夜間に急激な症状が出現した場合には、休日夜間急病診療所等にお問い合わせください。
ゆがんで見える
視野の中の対象物や絵や写真がゆがんで見える場合、黄斑部分に異常が起きている可能性があります。
ものがゆがんで見える目の病気としては、加齢黄斑変性症・網膜前膜・黄斑円孔などのほか、糖尿病網膜症でも同様の症状が見られます。この場合、治療をせずに放置すると失明に至る恐れがあります。
ゴミのようなものが
見える(飛蚊症)
視界に小さい黒い虫やゴミ、糸くずのような物が浮遊して見える状態を飛蚊症と言います。特に、青空など明るい場所で発見することが多く、視線と一緒に動くのが特徴です。外からの光は、ゼリー状の硝子体を通過して、網膜へ投影されて映像として見ることができますが、この硝子体に変化が生じ、一部分が混濁することで影となります。これが黒い浮遊物として映し出されます。これを生理的飛蚊症と言い、治療の必要はありません。
急激に飛蚊症が出現したときには当日中、それが無理でも翌日の朝一番には眼科を受診することをおすすめします。なぜなら総合病院での対応が必要となるような大変な病気が潜んでいる可能性があるからです。その場合には引き受け可能な紹介先の病院を探す必要があるのですが、多くの総合病院は平日の昼で受付が終了してしまいます。金曜日の午後や土曜日に眼科を受診して異常が見つかった場合には、週明けまで不安を抱えたまま過ごすことになりかねません。万が一、休日や夜間に急激な症状が出現した場合には、休日夜間急病診療所等にお問い合わせください。
視野が欠ける
視野欠損とは、視線を動かさないで一点を見た時に見える範囲の内、光を感じてもものの見分けが難しい場合や、見えない点がある状態です。これは、網膜の視神経や視細胞・脳になんらかの異常があることが原因で生じる症状です。視野欠損の状態を治療せずに放置してしまうと、だんだんと見えない範囲が広がる可能性があります。
疑われる目の病気として、緑内障・加齢黄斑変性・網膜静脈閉塞症・網膜剥離などがあります。視野が欠ける症状が片目で発症した場合、正常なもう片方の目で見えない部分を補うため、病状がかなり進行するまで視野の異常に気付くことができないケースがよくあります。
目が乾く
目の乾きを感じる場合は、ドライアイの可能性があります。ドライアイの目では、分泌される涙の量が減少したり、量はあっても涙の質が悪くなったりしています。以前は加齢に伴ってドライアイを発症することが一般的でしたが、近年ではパソコンやスマートフォンの浸透によって幅広い年齢層でドライアイの発症が見られるようになりました。手元の細かいものを注視し続けることで、極端にまばたきの回数が減ったり、目の表面に涙が溜まりにくくなったりしています。また、コンタクトレンズの装用によってもドライアイが増加傾向にあります。ドライアイになると、目の表面の涙の層が破壊され、角膜が傷つきやすくなるため、他の病気を発症するリスクも高くなってしまいます。
まぶたがけいれんする
眼瞼ミオキミアでは、目の疲れや睡眠不足などが原因で、自分の意思とは関係なくまぶたが細かくけいれんします。しっかりと目を休ませること、十分な睡眠を心がけることが大切です。パソコンやスマートフォンなどの使用で目を酷使している場合は、目を休める努力をしてください。休息をとってもけいれんが治まらない場合は、角膜や結膜など目の表面の病気、眼瞼痙攣や片側顔面痙攣、頭の病気などが考えられます。