「まぶたにできものがある」
「まぶたがけいれんする」
(まぶたの病気)

まぶたにできものや
けいれんが起こる
症状について

まぶたに小さなしこりや腫れができたり、ピクピクとけいれんが起こったりする経験は、多くの方に見られるものです。こうした症状は一時的なものであることもありますが、内部で炎症や腫瘍が起きている場合や、神経や筋肉に異常が生じている場合もあります。

特に「めばちこ・ものもらい(麦粒腫)」「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」といったまぶたにしこりができる疾患や、「眼瞼ミオキミア」「眼瞼けいれん」などのまぶたの筋肉や神経に関係する病気は、自然に治ることもある一方で、放置すると悪化するケースもあります。症状が長引く、再発を繰り返す、見た目に大きな変化があるなどの場合は、眼科での診察を受けることが大切です。

まぶたに現れる
主な病気や異常

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
[めばちこ・ものもらい]

まぶたにある脂腺や汗腺に細菌が感染して炎症を起こす病気です。赤く腫れて痛みを伴い、しこりができるのが特徴で、「めばちこ・ものもらい」として知られています。まぶたの外側にできる「外麦粒腫」と、内側にできる「内麦粒腫」があり、まばたきや目を閉じたときに痛みを感じることが多く、悪化すると膿がたまり、発熱や強い腫れを伴うこともあります。通常は抗菌点眼薬や内服薬で治療できますが、膿がたまっている場合は切開が必要になることもあります。

霰粒腫(さんりゅうしゅ)

麦粒腫と似ていますが、こちらは感染ではなく、マイボーム腺(脂分を分泌する腺)の出口が詰まり、脂肪のかたまりができる病気です。炎症は軽く、痛みは少ないものの、無痛性のしこりとしてまぶたに触れることができます。自然に小さくなることもありますが、長引く場合やしこりが目立つ場合には、ステロイド注射や切除手術が必要になることもあります。

眼瞼ミオキミア
(まぶたの一時的
けいれん)

片方の下まぶたに多く見られるピクピクとした不随意なけいれんで、数秒から数日間にわたって断続的に起こります。ストレスや疲れ、寝不足、カフェインの摂りすぎなどが原因となることが多く、自然に治るケースがほとんどです。ただし、けいれんが数週間以上続く場合は、より深刻な神経の病気(眼瞼けいれんや脳神経の異常など)と区別する必要があります。

眼瞼けいれん

両目のまぶたに力が入り、無意識に目が閉じてしまう、まぶたが重い、まぶしさを強く感じるなどの症状が見られます。ドライアイと間違われやすい病気のひとつです。神経の異常が原因で、進行すると日常生活に支障をきたすこともあります。ボツリヌス毒素の注射治療や、薬物療法、リハビリテーションなどで改善が期待されます。

脂腺癌・眼瞼腫瘍

高齢者でまぶたにできたしこりがなかなか治らない、赤くただれてくる、まつげが抜けるといった症状がある場合、悪性腫瘍の可能性も否定できません。特に霰粒腫に似た初期像をとる脂腺癌は早期発見が難しく、専門的な診断が重要です。長期間しこりが続く場合は必ず眼科で精密検査を受けましょう。

まぶたの病気を
見逃さないために
できること

しこりの大きさや変化を
日々チェックする

大きくなっていないか、痛みや赤みが出ていないかを確認しましょう。

まぶたのけいれんが続く場合は放置しない

数週間以上けいれんが続く場合や、両目に症状がある場合は眼科で精査が必要です。

再発を繰り返すものもらいは体調管理も見直す

まぶたの衛生状態、免疫力の低下、まぶたをよく触る癖などが関係している場合があります。

よくある質問(Q&A)

めばちこ・ものもらいは
人にうつりますか?

基本的にはうつる病気ではありませんが、まぶたをこすった手で目を触ると菌が他の部位に広がることがあります。清潔を心がけましょう。

まぶたのしこりが痛くない場合でも病気ですか?

はい。痛みがなくても霰粒腫や脂腺腫瘍の可能性があります。大きくなる、長く残るようであれば眼科で診察を受けましょう。

まぶたがピクピクするのは何科に行けばいいですか?

まずは眼科で問題がないかを調べましょう。必要に応じて脳神経科の受診をおすすめすることもあります。

ストレスが原因のまぶたのけいれんはどうすれば治りますか?

睡眠や休息をとることで自然に治まることが多いですが、繰り返すようであれば医療機関で相談してください。

しこりを自分で潰してもいいですか?

絶対に避けてください。細菌が広がって炎症が悪化する恐れがあります。治療は眼科で行うのが基本になります。

眼瞼けいれんと
ドライアイの違いは?

両者は症状が似ていますが、眼瞼けいれんは筋肉や神経の異常が原因で、目を開けにくくなるのが特徴です。診断には眼科専門医の判断が必要です。

まぶたの異常は
市販薬で治せますか?

軽い麦粒腫なら市販の抗菌点眼薬で改善する場合もありますが、改善しない場合や症状が強い場合は眼科受診が必要です。

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