「目が乾く・感想する」
(ドライアイの可能性)

目が乾く症状について
(ドライアイとは)

「目が乾く」「しょぼしょぼする」「まばたきが増える」といった症状の方は、目の表面を覆う涙の量が減っている場合や、涙の質が低下している場合があります。このような状態はドライアイ(乾性角結膜炎)と呼ばれ、現代社会では非常に多くの方が悩まされている疾患です。

涙は単に目を潤すだけでなく、角膜や結膜を保護し、異物の侵入を防ぎ、目の表面をなめらかに保つという重要な役割を担っています。しかし、涙の量が不足して成分バランスが崩れると目の表面が不安定になり、乾燥や不快感、ゴロゴロ感、かすみ目、異物感、充血、まぶしさ、疲れ目など、さまざまな症状を引き起こします。

ドライアイは軽度であれば違和感程度ですが、進行すると角膜や結膜に微細な傷がつき、視力の低下や強い痛みを引き起こすこともあります。そのため、早めに眼科で診断を受け、人工涙液やヒアルロン酸点眼薬などによる治療、生活環境の見直しを行うことが大切です。

目が乾く(ドライアイ)
原因

涙液の分泌量の低下

加齢や疾患(シェーグレン症候群など)、薬の副作用(抗ヒスタミン薬・抗うつ薬など)によって涙の分泌量が減ると、目の表面を覆う涙の膜が不安定になり、乾燥を感じやすくなります。特に高齢者では自然な加齢変化として涙が減少するため、年齢とともにドライアイのリスクが高まります。

涙の蒸発の増加

涙の蒸発を防ぐ「油層」を分泌するマイボーム腺が機能低下を起こすと、涙がすぐに蒸発してしまいます。マイボーム腺機能不全(MGD)は、ドライアイの最も多い原因の一つで、目の周りが脂っぽい、目がべたつく、かすんで見えるなどの症状も伴います。眼瞼のケアや温罨法、専用の点眼薬が必要です。

環境的要因(VDT症候群・空調・コンタクト)

長時間のパソコン作業やスマートフォン操作などによってまばたきの回数が減ると、涙の供給が追いつかず、目の表面が乾燥しやすくなります(VDT症候群)。また、コンタクトレンズの装用や空調の風に直接さらされることも、涙の蒸発を促進する要因となります。

まばたきの異常や
眼瞼の問題

まばたきが不完全である場合や、まぶたの変形(眼瞼内反・外反)によって涙が目に均等に広がらない場合には、目の乾燥が進行します。顔面神経麻痺や加齢によるまぶたの筋力低下が関係することもあり、まばたきの機能をチェックすることも大切です。

ドライアイを早期に見つけるためにできること

瞬きの回数を
意識してみる

無意識のうちに瞬きが減っていることがあります。1分間に15回前後が目安です。

エアコンの風が直接当たっていないか確認する

乾燥した空気は涙の蒸発を早めます。加湿器の使用も効果的です。

「疲れ目」との違いを
見極める

単なる疲れではなく、常に乾燥や痛み、ゴロゴロ感が続く場合はドライアイの可能性があります。

よくある質問(Q&A)

ドライアイは自然に
治りますか?

軽度であれば環境改善や意識的なまばたきで症状が軽くなることもありますが、慢性化しやすいため眼科での診断と適切な点眼治療が重要です。

ドライアイ用の目薬は市販のもので大丈夫ですか?

軽症であれば市販薬で対処できますが、合わない点眼薬で悪化するケースもあるため、症状が続く場合は眼科での処方をおすすめします。

コンタクトレンズは
使っても大丈夫?

ドライアイの程度によります。レンズが涙を吸収するため悪化しやすく、装用時間やレンズ種類の見直しが必要です。

ドライアイが進むとどうなりますか?

角膜に傷がつきやすくなり、強い痛みや視力低下を招くこともあります。早期の治療が大切です。

目が乾くだけでなく、かすんで見えるのはなぜですか?

涙の膜が不安定だと光の屈折が乱れ、一時的に視界がかすむことがあります。ドライアイの典型的な症状の一つです。

スマホやPCの使用で目が乾く気がします。防ぐ方法はありますか?

意識的なまばたき、1時間ごとの休憩、画面を見下ろす角度の調整、加湿などが有効です。

まばたきの訓練はドライアイに効果がありますか?

はい。特にVDT作業時には意識的に目を閉じることが涙の安定に役立ちます。瞬きトレーニングは自宅でも簡単に取り組めます。

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